2014/03/05

見届けるだけ

私は2年生の担任の回数だけ経験のなかで異様に多い。5回めの2年生がもうすぐ終わる。国語で出てくるアーノルド・ローベルの「お手紙」は毎回やっているので、ストーリーテリング(素語り、本なしで読み聞かせること)もできるようになった。

2年生は、本当に子どもがうんと伸びるときだ。小さな1年生が、すっかりギャングエイジの3年生になるまでの1年というのは結構めざましく成長する。

久しぶりに、お嬢さんが動かなくなった。関わり方を間違えると、うまく元の道筋に戻れなくなる。どうしよかなーと思いながら、「かえりのよういは先生が手伝う方がいい?」ときくと「する」と小さな声で返事してきた。手を離して横目で見ていると、ふぐみたいにふくれながらも、自分の用意をちゃっちゃとしていた。

この仕事をしていると、子どもが大きく変わる場面によく出会う。自分の時にうまくいかなかった子が、何年かあとに大きく成長していることもある。私の力不足もあるけど、そんなことと全然関係ないところで、ひとりひとりが伸びるときが決められてるような気がする。

私の力なんて、いつ伸びるかを定められているものにくらべたら本当に小さい、ゴミみたいなものだ。たまたまとてもしんどいときに立ち会わなければならないこともある。今日みたいに大きな成長の場面に出会うこともある。私の力ではとうてい及ばないような大きな変化に。

先生のおかげでーとかよく言われるこの仕事。私はそうは思わない。たまたまその場面に立ち会わせてもらい、見届けさせてもらっただけの人間なのだ。そんなめぐりあわせにされる力を、私はずっとおそれていたい。

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